つい先日デビュー10周年を迎えて盛大にイベントを行ったと思っていたのに、今年でメジャーデビュー15周年を迎えるGLAY。
「SAY YOUR DREAM」は、15周年の記念の幕開けにふさわしい一枚。
シングルなのに、なんとも重々しいパッケージ。このパッケージには、彼らの15年の重さが凝縮されているように感じた。
パッケージもさることながらタイトルの「SAY YOUR DREAM」がまたすごい。
2つの楽章からなるひとつの曲。
ロックで、こういう構成の曲というのは今まで聴いたことがない。
前半では若い時代のさまざまな思い出をかみ締めるような、つらくてもそれを乗り越えて生きてきたという力強さが満ち溢れている。曲自体も軽快なリズムを刻んでいる。
後半は、ややスローテンポで、言葉を一つ一つかみ締めて歌うような重厚さがある。
出会ったことに対する感謝、これから生きていく指針、そんなことを盛り込んでTERUの歌声が心に響く。
彼女や親や誰よりも互い助け合いよくここまで来れたな・・・
今も・・・俺は・・・俺たちは・・・
青臭い夢に泣き笑い生きてくよ (略)
今滅び行く人の繋がりをどうか大切にして欲しい
神に与えられた限りある時にさぁ 唄を道連れに
愛すべき者達と約束の場所に向かう
二つの楽章は、一続きの物語である。
これまで生きてきたことの意味とこれからも歩き続ける意味を綴った物語だ。
二つの楽曲を二つの別の曲と捉えることもできるが、あえてそれをひとつの楽曲とした意味がそこにあると思う。
GLAYのこれまでの軌跡とこれからの夢が詰まった壮大で優しい楽曲だ。
カップリングの「春までは」は出会い、別れこもごもに訪れるこの季節にふさわしい楽曲だ。
似たようなシチュエーションの楽曲では「卒業まで、あと少し」があるが、「卒業まで・・・」とはまた違った、春という節目の季節に寄せる思いが穏やかなメロディーに乗せて綴られている。
この唄にもこれからも生きていく強さが感じられる。
SAY YOUR DREAM・・・
あなたの夢は?
彼らが言うところの夢は現実離れした浮遊したものではない。
現実にしっかりと根ざした夢。それを追い求めることの困難さとすばらしさ。
夢は持つべきものと改めて思う。
SAY YOUR DREAM・・・
あなたの夢は・・・何?
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