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「世界から猫が消えたなら」川村元気
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NHK大河ドラマ『天地人』 第38回「ふたつの関ヶ原」
約1ヶ月半ぶりの更新です。
31回から37回まで、実に7回分、ふっ飛ばします。
多少なりとも突っ込みどころはありましたが、今更な気がしますので、省略です。

さて、ドラマはいよいよクライマックスの関ヶ原です。
前回(第37回「家康への挑戦状」)、直江状が登場。直江状の乱発はさておき、あれほど丁寧に直江状をやってくれたという点は評価したいと思います。直江状の真偽はともかく、兼続を語る上で絶対にはずすことのできないものですし、関ヶ原の直接の要因をつくったのが直江状だったといっても過言ではないと思うからです。

三成挙兵の知らせを受けて、上方へ取って返す家康の背後を突くことを兼続くんは殿に進言しますが、却下。北の最上、伊達の上杉領内侵攻を食い止めるべく、北へ向かう上杉軍団。(第37回)

一方、関ヶ原では・・・
お決まりのドラマ展開だったのは、可もなく不可もなくといったところでしょうか。
宇喜多秀家さん(須賀貴匡)、OREジャーナルの編集長(大谷刑部=津田寛治)もいることだし、ここは一つ龍騎に変身して・・・。彼が変身していたら、関ヶ原での西軍勝利は間違いなしだったのに・・・と見果てぬ夢を見ていた私でした。

最上攻めに向かった上杉軍。長谷堂城を攻めあぐねいている最中に関ヶ原での西軍の敗戦の報がもたらされます。
敵に悟られないように撤退を決行する上杉軍。殿を兼続くんが務めます。最後、味方が鉄砲を撃ちかける中、一人敵陣に向かって行く兼続くん。玉砕、でしょうか・・・

ところで前田慶次郎は登場しないのでしょうか。語り草になっている長谷堂合戦の退き口の獅子奮迅の戦いぶり。見たかったです。


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大河ドラマ『天地人』 第30回「女たちの上洛」
北条氏を滅ぼし、天下統一を果たした秀吉は、大名の妻たちの上洛を要請します。
景勝から上洛を告げられた菊姫は強行に拒否します。
同じころ、反逆の罪に問われた千利休が切腹を命じられます。
秀吉の寵愛を受けた利休でさえ罪に問われるのであれば、上洛を拒否したら、上杉家にどんな災いが降りかかるやも知れぬとして、仙桃院さんをはじめとする面々が、菊姫に再び説得します。
菊姫は、自分は景勝を慕っているのに、殿は自分のことは思ってもくれず、自分が上洛したら、側室をおくかも知れず、それがいやで拒否しているようでした。いまどき、単身赴任の夫に対しても、そんな駄々のこね方はしないでしょう。駄々をこねる理由があまりに小さくて、正直がっかり。菊姫には武田の娘としての誇りを持ち続けて欲しかったと思います。たとえ本音が何処にあっても、建前だけでも死ぬまで誇りを持ち続ける菊姫であって欲しかった。まあ、望んだところでいかんともしようもありませんが。
そうしてお船さんの説得で、ようやく上洛を決意する菊姫でした。


二人の会話の中で、お船さんが菊姫の夫(景勝)に対してしきりに「殿、殿」といっていたのが気になりました。自分の夫に対してならともかく、主筋の女性の夫に対して「殿」というのは、なんだか呼び捨てをしているように感じたのですが、思い過ごしでしょうか・・・

菊姫が上洛するならば、自分もお供をすると言うお船さん。「そなたは子がおるではないか。」という菊姫に対し、「私なら大丈夫です。頼りになる夫がおりますから。」と笑顔で答えるお船さん。それって、菊姫に対するいやみですか・・・?

それから、兼続くんたち、小田原から帰ってきて、ずいぶんのんびりしているようですが、東北方面へ検地に出かけなくてもいいのでしょうか。



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大河ドラマ『天地人』 第28回〜第29回
 第28回「北の独眼竜」/第29回「天下統一」

早々と正宗、登場です。
会津の芦名氏を滅ぼし、豊臣政権にとって不穏な動きを見せていた伊達対策のため、上杉家に対して秀吉からは、伊達に圧迫をかけるよう求められてはいましたが、兼続くんはのこのこ伊達の屋敷にお使いに出かけます。「愛」があれば怖い者なし、みたいで、何をやらかすか(何をやらせるのか)わからず、逆に怖いです。
佐渡はあっという間に平定され、本庄繁長の一件(本庄氏が最上義光を破ったことが惣無事令違反として最上に訴えられ、繁長の子千勝丸を上洛させた。)はなかったことにされ、秀吉の天下統一の最後の仕上げである小田原攻めに突入です。

上杉家は真田昌幸ともに前田利家を総大将とする北陸方面遠征軍として参陣。
以前の放送では、悪代官のような真田昌幸の人物の描かれ方に違和感を覚えましたが、景勝、利家らと軍議を行う昌幸は癖のまったくない、平凡な武将に成り下がっていて、これまたある意味違和感を覚えました。

降伏した松井田城城主に越後から持参した酒を振舞う兼続くん。相変わらずのスタンドプレーが目立ちます。
伊達の参陣が遅いとして、兼続くんは正宗君に手紙を書きます。どこまでもおせっかいです。(実際、正宗と秀吉との間を取り持ったのは前田利家だったはず、ですが・・・)



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『天地人』 第27回「与六と与七」
「偉大なる兄」から距離を置き、自己を見つめなおそうとする与七の話・・・
一言で言えば、今回のストーリーは、そうした与七の「自己を見つめる旅の始まり」といえるでしょうか。青春ドラマならいざ知らず、大河でやるほどのものかとも思いますが・・・

小国(大国)家は源氏につながる家系らしいですが、実頼登場以前にあまりその名を聞いたことはありません。越後の名家であることは間違いないのでしょうが。
小国家は、なにやら新興宗教めいたことをしていましたが、家柄のよさが生きる拠り所となっている家のようです。舅、姑、そして妻にまで、手柄のないことを攻めたてられ、与七くん、立場がありません。一種の帰宅恐怖症に陥っているのではないでしょうか。兄から離れるため、というよりも、あの家を出たいがために京に残ることを望んだといったほうがあたっているかもしれません。

秀吉の聚楽第落成の祝儀の使者に与七君が抜擢され、京に赴きます。
うぶな与七君は秀吉に官位を与えられ、茶々から「大国」と改めるよう言われます。(史実云々は、この際横に置いておきます。)
無事大役を果たし、越後に帰った与七くん。官位をもらったことが、兼続くんの不興を買います。
「兄上よりも先に官位をもらったことが悔しいのか」といわれ、おそらく図星だったのでしょう、兄弟げんか勃発・・・
この一件、頼朝と義経の話を彷彿とさせるのですが、勝手に官位をもらったことが頼朝をして義経征伐の口実となったことを思うと、層はならなかったのは、幼いころよりともに暮らしていた兄弟であるゆえんではあるのでしょう。

翌年、再び上洛を果たす上杉家ご一行。
与七君を引きつれ、秀吉に謁見した兼続くん、「上杉の忠義に官位は無用!」と啖呵をきります。あれほど大見得を切ったので、自分が官位をもらうときにはどんな言い訳をしてもらうのか、楽しみでしたが、あっさり(ありがたく)頂戴していました。やはり弟に先を越されたことが、内心ひどく悔しかったのでしょう。
さて、天正16年の上洛の折には、兼続のほかに色部長真、須田満親が豊臣姓を賜っていますが、それらはことごとく無視されました。

利休に招かれて家康とお茶会をする兼続くん。家康を前に「愛の論理」をぶちまけていましたが、見事空振りの感がありました。

史実無視ははじめから甚だしいドラマですが、新発田の乱もナレーションの一言で片付けられてしまいました。
この分だと佐渡も当たり前みたいに、上杉の領土になっているのでしょうね。



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『天地人』 第25回「天下人の誘惑」  /  第26回「関白を叱る」
第25回「天下人の誘惑」

この週は最後の方しか見なかったので、レビューは省略いたします。
殿の具合はよくなったようですが。



第26回「関白を叱る」

番組冒頭の「愛の詩人」に寒くなりました・・・



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『天地人』 第24回「戸惑いの上洛」
3週前のレビューを今頃になって・・・

上杉家一行、初めての上洛です。兼続くんは先週自分の「旗印」とした「愛」のかぶとをつけて。
兜の「愛」の文字は、皆さんの注目の的です。
まず、上洛途上に金沢で前田利家さんに接待されますが、利家さんがその兜の文字に注目しました。「愛染明王ですね?」と。
京では福島正則に招かれ、「あの『愛』は愛染明王だよなあ?男なんだから『愛染明王』でないとしたら許せん。」というようなことをいわれます。福島さん、言ってることが意味不明です。

米沢の上杉博物館で「愛」の携帯ストラップを買って持っているのですが、そのパッケージにも兼続の「愛」は愛染明王の「愛」である、という風に書かれていました。個人的には愛染明王ではなく、愛宕明神だと思っているのですが・・・。その話をするとドラマとは関係のないほうへ話がいってしまうので、機会があったらいずれそのうちに書きたいと思っています。

初音だけでは場が持たないと判断したのか、利休の娘というお涼さんが登場します。『花の慶次』の二番煎じでしょうか。

上洛に伴うさまざまなストレスがたまって、殿は最後倒れてしまいます。

・・・それにしても、上杉家、なめられています。北の政所さんには「いやなことがあっても我慢しなさい」みたいな事を言われます。子供の使いじゃないんだから、卑しくもひとかどの大名に対してああいう台詞ってありなんでしょうか。


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『天地人』 第23回「愛の兜」
上洛の日が近づくにつれ、上洛を取りやめるという殿。秀吉の下につくことの不安、自身の誇りが殿を悩ませます。
お船さんの提言で、兼続くんは殿を生まれ故郷の上田庄へ連れ出します。

回想シーンで、与六少年と喜平次少年の再登場。視聴率アップをもくろんだ梃入れ的演出なのは明らか。久しぶりに聞いた「わしはこんなところへ きとうはなかった」の台詞。喜平次くんは、声変わりしたのでしょうか。
あの二人のまま、このドラマ続かないものかしら。少年与六&喜平次の上洛。秀吉の前で、臆することなく「こんなところへ きとうはなかった」と発言してほしいものです。

生まれ故郷で生気を養い、気持ちを新たに春日山に戻った二人。
兼続くんは自分の旗印とするべく言葉を模索中です。
思案中、お船さんがやってきて最初に書いた「愛」の字がよい、といいます。仁愛の愛、越後の民を愛する思い、そういうものを含めた「愛」だそうです。戦国時代から一気に近代へ飛んだ瞬間でした。


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『天地人』 第22回「真田幸村参上」
徳川の脅威から身を守るため、真田が上杉に盟約を求めにやってきました。
その使者が、初音。海津城将は、完全に無視されました。
初音は、父昌幸からは、あまりよく思われていないようです。
昌幸の言われるがままに、信長に仕えたりなどしていたといいますが・・・
母の身分が低いとはいえ、実の娘を使者に遣わす真田家って・・・真田には人がいないのでしょうか。

盟約の「人質」として、昌幸の次男幸村が上杉家にやってきます。
かぶきものを気取っているようですが、とても下品な幸村。父昌幸に至っては、悪代官さながらの品の悪さ。「謀将」というのを、何か誤解していませんか。ああいう人物の描き方、何とかなりませんかね。

いろいろあって(泉沢の槍の事件とか、惣右衛門さんの再婚のこととか、真田に援軍を出してやった話とかありましたが、割愛)、幸村は兼続くんの弟子になりたいのだそうです。幸村が、あの兼続くんのどこに魅力を感じているのかわかりません。ヘタレでも、重臣になれる技でも学びたかったのでしょうか。

ところで、幸村が兼続の弟子に、という話ですが、一見唐突ですが、これは『天地人』作者のオリジナルではなく、坂口安吾が『安吾史譚』の中で述べています。(「直江山城守」)兼続を評して「光風霽月(こうふうせいげつ)」「なつかしい武人」という表現をしています。この中で、謙信→兼続→幸村と「義」が受け継がれていったということが述べられています。この「義の系譜」が『天地人』の一つのテーマと思われますが、原作を読んだ限り、今ひとつぴんときませんでした。

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『天地人』 第20回「秀吉の罠」 / 第21回「三成の涙」
さて、今回も2週続けてのレビューです。このところ、テンション下がり続けているので、あと数ヶ月、レビュー書き続けていられるか、少々心配です・・・


《第20回「秀吉の罠」》

史実では、実際に落水で会見があったかどうか、はっきりしませんが、半ば定説ともなっている秀吉、石田三成、上杉景勝、直江兼続の四者会談が今回の話のメインテーマ。

番組の冒頭は、初音が直江屋敷を訪れたところから。
初音は、兼続くん留守中に上がりこんで、お船さんとはずいぶん意気投合した模様。最初お船さんのことを「兼続殿の年上のいとこ」という言い方をし、お船さん、むっとしたかしら?と思いきや、お船さんのほうが一枚上手だったようで、「そのとおりです」と笑顔でやり返しました。さすがです。
帰宅した兼続くん、ずいぶんなあわてよう。初音との間にそんなあわてるような何かがあったのでしょうか。(原作では何かがあったわけですけど・・・)ひとしきり話をした後、「真田の里へ帰る」と言い残して、初音は去っていきました。

さて、秀吉との会見を前に、殿は会見では一言もしゃべらない宣言をします。
宣言どおり、殿は秀吉と対面しても、一言もしゃべりません。
殿がしゃべらない代わりに兼続くんが阿呆のように喋り捲る。
「上洛するか否か」を問われ、殿は上洛を即断します。

会談が終わった後の宴で・・・
兼続くんは三成のご接待をしますが、命の恩人も覚えていないとは、義も何もあったものではない、何事も行き過ぎると阿呆に見える、と、痛いところをつかれました。三成天晴れです。しかし、この台詞を三成に言わせんがために、兼続くんをこれまで阿呆に仕立て上げてきたのでしょうか…それとも抗議の声が届いたのでしょうか・・・

タイトルは「秀吉の罠」でしたが、果たして秀吉はどんなトラップを仕掛けたのでしょう。


《第21回「三成の涙」》

前回の宴会の場面から・・・
三成に阿呆呼ばわりされ、あまりに的を得ている発言のため、怒り心頭に達する兼続くん。
見かねた秀吉が三成に「頭を冷やして来い」と、退出を命じます。
三成が席を抜けた後、秀吉は三成の生い立ちを兼続くんに話します。
幼いころから寺に預けられて、例の三杯のお茶の話を語って聞かせます。
三成の気の毒な生い立ちに、同情したものか、自分の雲洞庵時代を思い出したのか、おにぎりをもって三成のところへ。
ところが三成は兼続くんのおせっかいを完全に拒否します。仕方ないので、もってきたおにぎりを一人でかぶりつく兼続くん。

しばらくあって、ある日、三成は「確かめたいことがある」と、ふらりと直江屋敷を訪れる。
「狐」と聞かされていた三成が、イケメンなので、お船さん、ちょっとふらっとしたでしょうか。

上田衆の面々や、農民たちとのやり取りを見て、次第に兼続くんを認めるようになる三成さんでした。
三成と兼続が盟友としてともに歩んでゆく、そのための第一歩を描いた一話としては、わかりやすかったのでは、と思います。上田衆との関わりは、番組当初からのものでしたので問題ないとして、農民とのやり取りは、なんだか唐突で、取ってつけたような印象を受けました。三成との話の前に、農民とのかかわりを描いた伏線が、簡単でもあってしかるべきだったのでは、という気がします。




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